奇跡体験!アンビリバボー「スタンフォード監獄実験」

今日のアンビリバボーは大学でつい最近まで心理学やってた人間としてちょっと楽しみにしてたので、感想を。
http://www.prisonexp.org/(実験の公式サイト)…当然英語です。livedoor翻訳とか使うと見やすいかも。
http://x51.org/x/06/04/2439.php(日本語で詳細)

当時も、そして現在もスタンフォード大学の心理学教授をやっているフィリップ・ジンバルドの名を一躍広めた実験。社会心理学の重要性を示し、心理学会に心理学の実験に関する倫理規制を作らせる動きにも一役買った。

でも、テレビの間違いを頑張って訂正。
・被験者は18人と言っていたが、これは誤り。実験は囚人9人看守9人で始まったが、リタイヤした囚人のために予備人員を補充し全部で24人。
・3日目など、実験を被験者の家族や友人といった見学者(テレビに出てたジンバルドの同僚も含む)が訪れてちょくちょく見学していた。でも実験中止の訴えは6日目の大学院生まで起こらなかった(公式サイトによれば、見栄えを見繕ってごまかす工作をしたようだ?)
・牧師は面会して本物の囚人みたいだと思った、そして、監獄から出すために弁護士を呼ぼうと提案した。何人かの囚人はこれを受動的に受け入れていた。
・余談だけど、6日目に訪れて初めて実験の中止を始めた大学院生は、当時のジンバルドの恋人(笑)現在の奥様でもあるそうです。
・ジンバルドがかなり非情な人みたいな扱いだったが、この実験の一部の参加者(囚人と看守両方)から後に、自分の内面の凶暴性や周囲の影響などとてもタメになるものだった。といった感謝の手紙が届いた。

 最後のは学校の教材だったジンバルドが全巻案内役として出演している心理学入門のビデオ(全10巻以上あったような)で、この実験を紹介した際に出ていた。
 「1986年刊、岡田浩一著、心理学ショート・ショート」によると2日目に5人釈放したとある。でも英語公式サイトを読む限りテレビのが正しいようだ?
参加者は、看守も良心に耐えられず抜けた人がいると思う。確か看守参加者は計10人のはずだし。
英語の翻訳が怪しいので一部誤りがあるかも。大学で見たあの教材ビデオもう1回見たいなぁ。ジンバルドのキャラって冷静沈着とアンビリバボでは言ってたけど、あのビデオを見るとユーモアのある濃いキャラにしか見えない(笑)生徒達には度々「ジンバルドってさー」と話題に上るくらい身近に感じ、人気があった。というか、監獄の実験の回を見るまで、ただの面白いナレーターだと思っている人が多かった(笑)
この実験のビデオを見た際にスタンフォードの偉い心理学者で、社会心理学界に大きな影響を与えた人物であることを知ったときの教室内の驚きは一見に値した(俺も知りませんでした…スマン)


似た実験に、これの数年前に行われたスタンレー・ミルグラムの実験がある。
これも見ると分かるが、これはほぼ誰でも個性に関係なく、この状況になるとこのように行動してしまう危険性が垣間見える。
怖いけど、興味深い。


あ、俺のしょぼい知識では間違いも多々あると思うので、おかしいとこは突っ込みくださいm(__)m