死神のキョウ

死神のキョウ (一迅社文庫)

死神のキョウ (一迅社文庫)

CLANNAD藤林杏(キョウ)のシナリオを担当した人が、一迅社創刊に際し1冊提供。ヒロイン名が同じ読みなのはポリシーなのかどうなのか。


話自体は…何も言うことがないくらいありきたり。
藤林杏シナリオの作者であること&素直になれないヒロインを前面に押し出した帯の宣伝文句から、CLANNADを知る人なら当然強気な彼女と切ない感動を期待するだろうけど、強気というか、テンションあがると主人公斬りつけるだけのただの痛い子に…。
いくらなんでも叩き斬って場を流すワンパターン展開が多すぎる。撲殺天使ドクロちゃんじゃないんだから、それは見所じゃないでしょう。
あと序列戦というシステムが唐突に出てきたり、そこに突然死が絡んだり。
序列戦が「バカとテストと召喚獣」の劣化版みたいな感じで内容が薄い上に、熱血で持ってきて突然シリアス展開に急転直下なので読者置いてけぼり。
第1話の終わりごろまでは良かったんだけど。
あとやたらピンチになる猫と、キョウの猫苦手なのに好かれる体質は明らかに未消化伏線。


創刊ラインナップで一番大きく扱われてるけど、かなり小さい話でした。
イラストは中は平凡だけど表紙は良。