刀語 第十二話 炎刀・銃

刀語 第十二話 炎刀・銃 (エントウ・ジュウ) (講談社BOX)

刀語 第十二話 炎刀・銃 (エントウ・ジュウ) (講談社BOX)

≪ならば、おまえは、一体何をしに、この尾張城に乗り込んできたのだ≫
≪死ぬためだよ≫
12ヶ月連続刊行大河ノベル最終巻。


えぇ、正直に言いますとこの巻は泣きそうになりましたよ。
というか、11巻の終わりからくる怒涛の盛り上がりに西尾維新の底力を見た。
ページ数少ないくせに1冊1155円、12冊で13000円以上払わせた講談社編集部の横暴のために一般の評価は歴代西尾作品の中でも最低ランクとして語られるだろうけど、俺はこの物語を認める。
とがめと、七花の心の触れ合いの物語。
読後感の良さは爽快でした。


1ヶ月に1冊ペースでの執筆、1ヶ月に1本の刀を集めるという縛りの中で、ここまできれいにまとめた西尾維新に拍手を。
毎回なかなか含蓄のあるあとがきも一見の価値。
そして味のあるイラストを提供した竹さんにも拍手を。
1年間お疲れ様でした。


編集部は講談社BOXの値段設定を猛反省すべし。
ぼったくり価格のせいでこの作品が売れない&低評価なのは残念でならない。