レイン 外伝 仄暗き廃坑の底で

レイン外伝―仄暗き廃坑の底で

レイン外伝―仄暗き廃坑の底で

≪まずいなぁ。これは真剣に惚れてしまったわねー。≫
外伝だけれど、前半は4巻の後の話。
後半は外伝らしく過去編。ホークが書いた紹介状を持ってルーン・マスターであるヴァンパイアに会いに行くレイン。


前半のサブタイにもなっている「仄暗き廃坑の底で」はとりたてて面白みのない話だな、というのが正直な感想です。
ただこれまであまり目立っていなかった副官二人、特にレニの立ち位置にスポットをあてていたのは良。副官二人のわだかまりも消えて結束は固く。


後半の「ヴァンパイア・マスター」は話こそすっきり終わっているけど、傾国の剣の成り立ちを知っていることをにおわせるシルヴィアが結局それを語らなかったことで、若干未完っぽい不完全燃焼の感はある。
いやしかし、面白かった。
シルヴィアのキャラが非常に良。
100年や200年くらい余裕で待つわ、と言ってのけたレインへの信頼がツボ。
傾国の剣の話もあるし、いずれ本編にも登場して欲しい、外伝のみの使い捨てキャラにするには惜しいヒロインでした。


次回第5巻。第6巻は来年2月か3月ころには出るそうな。