殺×愛1―きるらぶONE

殺×愛1―きるらぶONE (富士見ファンタジア文庫)

殺×愛1―きるらぶONE (富士見ファンタジア文庫)

≪唯一無二の、世界を揺るがす恋物語。≫
ONEと名が付くがシリーズ2作目。
ZEROのラストでヒロインが登場し、物語の幕は上がった。
今回は戦闘シーンは控えめで、サクヤがクラスに溶け込む話。


妹を自分に惚れさせ、殺させ、壊してしまう場面。
リストカットならぬ腕カット。
何十回と飛び降り自殺。


自分が死ねば世界滅亡≪カーテンコール≫は終わるのに、死ねない不死身の主人公の絶望と[あの人]への想い。
世界の緩やかな滅亡の中でも必死で日常を生きようとするクラスメイトの人々。


全体に漂う退廃的な雰囲気がこの作品を普通の萌え小説とは違った苦味みたいなものを感じさせるものにしている。


展開がゆっくりすぎる気がする以外は今のところ良好。