魔術士オーフェンはぐれ旅 読了
我が聖域に開け扉〈上〉―魔術士オーフェンはぐれ旅 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 秋田禎信,草河遊也
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2003/03
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我が聖域に開け扉〈下〉―魔術士オーフェンはぐれ旅 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 秋田禎信,草河遊也
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2003/09
- メディア: 文庫
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質の高い文章力に感嘆。
ラブコメ要素がここまで乏しいファンタジーも珍しい。
後半はクリーオウやマジクは完全に脇役で、オーフェンの歩む重厚なストーリーに引き込まれた。
かつてのチャイルドマン教室のメンバーが集う。
それだけ盛り上げてラストはちょっと、というかかなり消化不良で結局なんで全員集めたのか意味無い感じで終わるのが残念すぎるけど。
コルゴンの土壇場でザコキャラっぷりには苦笑い。
プルートーが魔術使ってるシーンが少なすぎて強さが実感できなかったり、アザリーが出番少なすぎて感情移入できなかったり。
しかし、だがしかし、だよ。
面白かったよ東部編。
ラスト付近のオーフェンはセリフも思いも戦闘もかっこよすぎる。
モノローグがいちいち渋くてセリフ回しがうまく、どっぷりと世界観に包まれる。
オーフェン、コルゴン、アザリー、ティッシ、領主、プルートー、ウィノナ辺りの自分の信念で動いてるんだって感じの立ってるキャラの貢献が大きい。
個人的に東部編のヒロインはティッシという印象。家族を本当に大切にしているという気持ちがにじみ出てて。
35冊にわたる壮大な魔術ファンタジー。
魔術士オーフェン。
非常に素晴らしいシリーズでした。