図書館内乱
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2006/09/11
- メディア: 単行本
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君はこの人たちから俺を守ってくれるんだ。
ここ読んでて泣きそうに感動した(ノД`)
祝!シリーズ化!
「本の雑誌」が選ぶ2006年上半期エンターテインメント第1位に輝いた『図書館戦争』のシリーズ化決定第2巻。
今回は連作短編集。それぞれの話の伏線が最後にまとまってくる構成は見事。あと見所はやはり今回の真の主役、柴崎でしょう。未来企画が仕掛けてきたときの堂上班への一喝はグッときた。
前作のように訓練やドンパチが控えめで図書館を前面に押し出しているので、前作より設定がうまく生きているうえに、堂上班の面々を中心としたキャラクタ陣がとても魅力的でぐいぐい引き込まれる。
それぞれがみな仲間のため、利用者のために頑張る姿に感嘆し、正義や公共機関の在り方、プライバシーの問題など考えさせる考察にハッとする。
もちろん思わず噴出す笑いの要素も前作以上に豊富でした。
俺はこういう仲間への信頼とかチームワークで魅せてくる話に弱いなぁ。
あと今回は女性作家だからこそ書ける描写がかなり秀逸で目を引く。その辺が笑いとシリアスのバランスにも貢献してるし。
現時点で今年のベストに認定。
かなり、面白いです。