春期限定いちごタルト事件

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

春期限定いちごタルト事件 (創元推理文庫)

ライトノベルレーベルから本が出ているわけではないのに、やたらとラノベ読みに人気の作家「米澤穂信」の連作短編ミステリー。
俺にとって初読の作家です。


「いかにも探偵口調な名探偵って、実際に近くにいたらうざいよね。」


なコンセプトを匂わせるスタートのすっごい小さい事件のミステリー。
美術部の先輩の2枚の絵の謎とか、テスト中に割れたビンの真相とか、とにかくスケールの小ささが空前絶後(笑)
なるほどね。これはなかなか斬新。推理をしたくない・探偵になりたくない・目立ちたくない、という設定は面白い。
おいしいココアがどうやって作られたか3人で真剣に悩んでる話が一番面白かった。


続編の「夏期限定トロピカルパフェ事件」の評判がとても良いらしいので、期待したい。


ただちょっと、話が地味過ぎるかな。