ダ・ヴィンチ・コード

ポスター文句:ダ・ヴィンチは、その微笑みに、何を仕組んだのか?
↑待て(^^;モナ・リザ30秒くらいしか写ってなかったぞ(笑)
そもそもルーブル美術館を出るまでに原作では200ページ近くかかったのに、映画では10分くらいでかっ飛ばしてたので仕方ないけど…。
あの端折り具合は何よりまず驚いた(^^;


というわけで、ロバート・ラングドンシリーズ第2弾「ダ・ヴィンチ・コード」見ました。
とはいえ映画では、前作を匂わせるシーン(1年前の事件や出会った女性を回想したりする場面)は全部カットされてます。


原作のペースを知っていると、全体の凄まじい圧縮具合に5倍速再生で見ているような気がして、150分があっという間でした。未読だとどう感じるのかな?


登場する建物の間取りや造詣など、文章では分かりづらい部分が美しい映像で見られ、音楽も盛り上げに一役買っているのは良いです。
一転、人物描写はとても薄い…。執拗に追ってくるファーシュ警部がただの道化。銀行の管理人の行動とか説明不足でサッパリ。そもそも主人公がどう見ても外野。ティービングに聖杯について聞く場面で、主人公も聖杯の正体について初耳みたいな描写になっているので、ただ巻き込まれちゃっただけの人みたい…。多分、原作だと2作目なので、もともと主人公のキャラ付けが薄かったのをさらに削ってしまったのが原因かと。というか閉所恐怖症の設定を残しておいたのが謎。あれいらないと思う。
特に悪役っぽい人がやたらたくさん出てくる(ロバートとソフィー以外全員みたいなもの)ので、もう誰が真犯人でもどうでもよくね?って気になる…必然的にそれぞれの出番や描写が少ないし(^^;
あと、宗教に関する話が中心なので、謎解きはほとんど省略。ミステリーというより宝探しアドベンチャー


エンディング付近の、要するに聖杯探しの一応のゴールが原作と異なるのは面白い。地下に行くのか!ってビックリした。こういう原作読者でも楽しめる演出もっと欲しかったな。謎がソフィーに託されたことを知らないはずなのにワラワラ人が集まってくるのはおかしいけど。というか4人以外秘密知らないんじゃなかったのかと…。


最後の、ロバートが数千年の時を越えて○○○に祈るシーンは心に残る美しさでした。終わりよければとりあえずよし(笑)

まとめ

ルーブル美術館もっと見たかった
・歴史的建造物の映像はいい。
・音楽もいい。
・凄まじく端折るので原作未読はキツイ。でも鑑賞後に読む方が映像の助けもあってむしろいいかも。
・主役2人のキャラ薄すぎ。シラスのが断然目立ってた。むしろ全人物でシラスだけしかキャラ立ってなかった。
・謎解き端折りすぎ。もっとミステリーを。
・宣伝文句考えたやつ帰れ(^^;
・俺の中ではソフィーはオーシャンズ12の警察役やってたキャサリン・ゼタ・ジョーンズ(というかもっと活発なキャラ設定かなと)