Ever17 -the out of infinity-レビュー（後半ネタバレあり！）
SuperLite2000恋愛アドベンチャー Ever17 ~the out of infinity~ Premium Edition
- 出版社/メーカー: サクセス
- 発売日: 2004/10/28
- メディア: Video Game
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海底テーマパーク「LeMU（レミュウ）」に突如鳴り響く警報。猛烈に浸水してくる海水。
救護室で安静にしていたりエレベーターに閉じ込められていたりして避難しそびれて取り残されてしまった7人の男女。
建物が水圧で崩壊するまで残り119時間。彼らは地上脱出への道を探し始める…。
前々から評判は聞いてたけど、猛烈にやりたくなってきた＆SUCCESSのSuperLite2000シリーズで廉価版が出てると知ってNINETY NINE NIGHTSを予約するついでにマジカルで衝動買い。一気プレイ15時間くらいでクリア。…おぉ暇人ぽい（ぇ
てかマジカルで旧作に店員直筆のオススメコメントPOPがついてるゲームなんて初めて見た。店員も絶賛。そんなに神なのか。
海底からの脱出サバイバルゲーかと思ったらジャンル恋愛アドベンチャーなんすね。吊り橋効果？
とにかく伏線が凄いって聞くので、文章に注意しつつ事件の真相について自分なりにあれこれ想像しながらやりました。推奨順に４ルートやって、最終ルートへ…。
…えー、一言で言うなら、悪いけど…イマイチ（＞＜）
話が強引過ぎる。無理がありすぎてやっつけシナリオ感にガッカリでした。
特に最終ルートのラスト付近のグダグダにまとめた感じが許しがたい。
以下はネタバレレビューです。未プレイの人は読まない方が幸せ。
まず最初の４ルート共通エンディングシーンの、生体反応：１
これおかしくないか？武視点ではココが取り残されてるけど、それはIBFの中だし、LeMUの中には誰もいないはずでは？IBFの中の人数も含めた生体反応なら、途中の場面で優の親父も含まれた数になってるはずだけど。武視点では反応６。ココルート以外では当たり前のように空を含めてちょうどみたいな感じになってておいおいそりゃないだろ！て思うんだけど、光点には空も表示されたりしてて謎。少年視点では、７・５・６て点滅するんだけど、この不安定性も謎。タイムパラドックスによる不安定さで武やココが死んでたりIBFで眠ってたりって未確定な部分が反映されてるなら最後まで点滅してるだろうし。空はココルートラストでは何故か実体があるみたいなんだけど、それだと途中も生体反応出てるはず。
あと17年前の事故を再現するって事にはいくらなんでも無理がありすぎる。
少年視点で沙羅がココと同じセリフをしゃべったりするのはおかしいし、入念に準備したからって浸水箇所が同一なんてありえないし、倉庫とか発電機とか17年前と同じ日に同じ場所に問題が発生するのもありえない。浸水度合いの制御なんて無理だろ。それに関連して再現事故でも食べ物で無事なのがタツタサンドオンリーとか。あんな大規模なレジャー施設を17年で全く同じ形で再建してたり。普通避難した多くの客が反対するだろうし、再建するならするで同じ事故が再発しないようもっと頑丈な外壁に変更するだろうし、売店の位置なんかも変わってるだろう。
ラスト近辺なんて第3視点による時間介入とか強引な解決。空は実体があるのを奇跡とかいって一言で済ます上になぜか本州へ行く船に同乗。一般人扱いだし、レジャー施設案内係じゃなくなってるし。
あとキュレイウイルスによる老化停止とか。みんなこれからどうすんの？武とつぐみは子供たちより長生きするし、春優も秋優にどっかで年齢抜かれるし、ココや偽武も。つぐみのキュレイは感染経路不明だから、研究してたとはいえライプリヒとは直接は関係ないし、また別で問題になるだろ。
他にも突っ込みどころ満載。
最終ルートの伏線の回収が凄いってか俺には問題のばら撒きっぷりが凄かったようにしか思えない。事故を再現した、というオチが明らかになるにつれて一気に冷めた。
正直、この脚本はお世辞にも褒められない。
視点トリックというか、この叙述トリックは富士見ファンタジア文庫刊の貴子潤一郎の12月のベロニカでも見たし多分それほど珍しくも無いから新鮮感も薄かった。鏡が出てきたときにあ〜と思っちゃったし。
残念。
