西尾維新刀語の7巻を読んでいる途中で最終12巻のネタバレを見てしまいドジ踏んだなぁと思う昨今。どうしたものか。


さきほど「レイン(4) 世界を君に」を読み終わりました。
シリーズ(外伝含む6冊)で30万部を突破した話題作なので知ってる人もいるかもですが。
第1巻なんて増刷されまくりでもう第10刷りっすからね。そんな俺は初版で買ってるわけですが。明らかに面白そうだったし。
ちなみに文庫本ではなく、ソフトカバーで、1冊1100円約400ページなので、6冊でも文庫10冊分くらいの内容あります。


しかし4巻のレビューを登録してみると、まだ13件目の登録じゃないですか。
5万部くらい出てるんだけどな…・


それと比較して、今年俺も2巻で諸手を挙げて絶賛した図書館戦争シリーズ完結巻「図書館革命」はレビューが162件も登録されてるし。売り上げ的には30件以上あってもいいんだけどね。


それはそれとして、今年ももう終わるわけですが。
今年はまだ40冊ちょっとしか小説読んでない少食な年でした。
しかしながらピンポイントに読んでたのでハズレは少なかった。
中でも、
mixiレビュー登録数450件を突破した電撃文庫ミミズクと夜の王
当時のレビューで「今年1発目の文句なし5つ星。」と書いたあれですが、、これを超える作品はなかったですね。


体の震えが止まらないほどの感動
泣き叫びたいほどの感動
優しく、ただ優しく、純粋なまでの優しさにはもう涙するしか。


今年これ読まなかった人は確実に大損してます。


そんな素晴らしい作品でした。
これがデビュー作なのですが、長い沈黙を破って明日、ついに新作が発表されます。


――ついに今年のラスボスが来たか


という心境(笑)


今年は読書不作だと思う人はとりあえずミミズクだけは読んでください。
ライトノベルとあなどることなかれ。
表紙は油絵風、中に挿絵は一切無し。
これはライトノベルなのか?と誰もが思い、しかし電撃小説大賞審査員がこれを今年の大賞に選び、絵をつけずに出版したのに納得する。
ライトノベルというより、大人向けの童話。
先入観なしに、サラっと読んでみてください。
きっと値段分以上の暖かさを感じるはず。

レイン〈4〉世界を君に

レイン〈4〉世界を君に

レイン〈4〉世界を君に

≪俺は覚えているぞ≫


――世界を君に
第2部-完-
といったところ。2巻から始まるサフィール軍との内戦、シャンドリスの侵攻に終止符。
今回はページ数の多い番外編も熱い!
唐突にシェルファの秘密が明らかにされる展開は強引だが、上記のセリフのかっこよさにすべて許せる。
神将ジョウとレインの一騎討ち。
サフィールの決死の覚悟は見せ場として必要だったのかは一考の余地ありだけど良かったと思う。ルディックの退場は惜しいけど。


いつの間にか出世しているミランにも注目。
「……まあ」
「いや、『まあ』じゃなくて」
レインとシェルファの逢引を目撃してみたり、夜の食堂に将軍レインと副官レニと普通に会話しながら食事したりと、もはや立派なレギュラーメンバーの一員じゃないっすか。
読者の代行者のごとく感情移入しやすいキャラなので、今後の活躍に期待。
一般兵がだんだん有力者の仲間入りを果たしていくって過程はくすぐられるねぇ。


ウェブ連載の小説をまとめて出版しているこのシリーズだけど、お約束要素を満載しつつも独自の世界観と構築していて、明らかに多すぎる登場キャラの個性をなんとかさばいている手腕も確かなもの。
かなり面白い。
ひたすらに広げまくっている伏線をどう回収していくのか、今後の展開が楽しみ。