FRAGILE〜さよなら月の廃墟〜 クリア

腰を据えてプレイし続けたところ、13時間でクリア
プレイ時間、内容的にもこれはRPGというよりADV(アドベンチャー)だな。
あとレーティングがAなのにお子様には刺激の強い怖さ(^^;
文字が浮かび上がるライトでボロボロの手術室の壁を照らしたら、壁一面にびっしり
「しにたくない」「しにたくない」「しにたくない」
って書いてあったときは次の扉開けたらどうなるのかと思ったね…。
他にも子供の「もうい〜か〜い?」とともに下半身だけ走ってくる敵とかね…。
ビビるね…。


良点
・滅んでしまって廃墟になった世界で一人ぼっち、哀愁、刹那さ
・落ちている物から世界崩壊前後の人の記憶を辿るサイドストーリーの数々。
・誰もいない世界で出会うロボ・幽霊との出会いと別れの切なさ、孤独の寂しさ
・音楽
・合間合間に入るモノローグムービー
・東京タワーのグラフィック


悪点
・操作性。特に視点切り替えは最低
・戦闘。操作性の悪さがダイレクトに戦闘の不快さに直結。
・武器の耐久値。持てるアイテム数の制限が厳しいのに、武器が壊れるため複数持ち歩くとか拷問
・ヒロインが空気。いないも同然。
・ラストの展開。まさかの投げっぱなしエンド。というか「この続きは月刊電撃マ王で!」はさすがにダメだろ


総評(ネタバレあり)
世間では早くもクソゲー評価の目立つところですが、確かに不満点は多い。
これがヴィーナス&ブレイブス(以下VB)チームの作品かと思うと正直泣けてくる。
体験版の時点で散々叩かれた戦闘周りは多少改善されてるけど、そもそもこのゲームに戦闘はいらなかった…もしくはレベル制のRPG風味にするんじゃなく、ゼルダ的なアクションにするべきだった。それくらい戦闘が邪魔。
VBらしく、雰囲気だけはすっごい良くて、最初からガツンと廃墟の虚しさや、倉庫で成仏しそびれた幽霊少女が笑顔で成仏していったあとに壁にこびりついたラクガキを見ると、「たべたい」「あかない」などこの倉庫で閉じ込められて死ぬときの壮絶さがうかがえてゾッとしたり。
でもそれが常に付きまとう戦闘のウザさに覆い隠されて台無しに。せめて武器が壊れないだけでもイライラ感はかなり違ったはず。
メインストーリーも中盤までは良いのに、ホテルに入ったあたりからおかしくなり、無理矢理や展開でオチをつけて最後にヒロインを助けて旅に出るところでモノローグ
「そして数年後…ぼくは本当のひとりぼっちになった」
ー完ー
いや、意味わからないから。
今助けたヒロインどこいったんだよ。
説明書同根のパンフ
「エンディング後の物語を電撃マ王で連載します!お楽しみに!」
らしいが、別にモノローグで変なオチだけ入れる必要ないし。旅に出るとこまででこっちはこっちできれいに終わらせておけばよかったのに。
総じて、ICOの劣化版みたい。


次回作はVBテイストに立ち戻ってよろしく願います…。