幻想症候群
- 作者: 西村悠,鍋島テツヒロ
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/07/19
- メディア: 文庫
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第1話は、廃墟と空を背景に、限られた命の少女の願いをかなえるために奮闘する男の子の、もう泣いてしまいそうな爽やかな感動
第2話、いきなり急転直下で超絶ホラーってどういうことだ(笑)
映画館に閉じ込められた
扉を開けても、また映画館、どこまでも映画館
しかし、同じように見えて、扉をくぐるごとに狂気は増してゆく
血の匂いが強く…
段々とイスの数は減り…
そこに少女の死体が現れ始め…
ゴキブリが床を走り…
鉄パイプを持った男が現れ…
こえぇぇぇぇ!Σ(゚∀゚;)
ってか気持ち悪っ!生理的にも心理的にも!
オチは読めるけどまた秀逸で。
3章は切ない恋物語
4章は1〜3章をつないで物語をたたみつつ、哀愁の中に希望を語ってみせた。
作者の力量とセンスに脱帽。
稀に見る良作。
これ1冊で完結してる点もポイント高い。