秒速5センチメートル

小説・秒速5センチメートル (ダ・ヴィンチブックス)

小説・秒速5センチメートル (ダ・ヴィンチブックス)

《「桜の花びらの落ちるスピードだよ。」》
そういえば読んでなかったと思い読了。
JRセントラルタワーズ三省堂書店でも今だに大プッシュされている小説版「秒速5センチメートル」です。
第1話は遠野貴樹、第2話は澄田早苗、第3話は再び遠野貴樹を主人公としているのは、劇場版と同じ。
ニコニコでアップされ話題になるまでは無名な作品だったのに今や名古屋で最も売上のある書店で大プッシュされるまでになるとは…。


内容はだいたい劇場版と同じでしたが、第1話の栃木へ向かう話、第2話の種子島の話はほぼ同じで、第3話の表題作「秒速5センチメートル」は掘り下げられてました。
映画は切ないすれ違いを経て、最後は哀愁が漂いつつ終わる、人によっては大いに鬱作品なのだけど、小説のラストはさわやかできれいに終わっていて良好。
劇場版でも第3話がこれだけ掘り下げられていればかなりの名作だったのにな。と。