死図眼のイタカ
- 作者: 杉井光,椎野唯
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2008/05/20
- メディア: 文庫
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「神様のメモ帳」「さよならピアノソナタ」の杉井光の新作ということで期待。
あらすじの何を書いてもネタバレになりそうな。
なかなか良質な伝奇ミステリーでした。
妹たちは全員同じ顔の四つ子…とのことだけど、イラストを全く別人として描いてるため、4姉妹にしか感じられない。美登里が長女で。
ということで以下ネタバレ
ヒロインたくさんと見せかけてやはり伝奇もの
とにかく登場人物が次々と死んでいく
四つ子の魅力を一気に見せて、救いもなく無慈悲に死んでいく寒々しさには悪寒が。
魅力ある姉妹はあくまでギミックで、メインヒロインはイタカか
それはまぁ魅力的だしいいのだけど
イタカが名前だけの理由、藤咲が名字しかない理由
七千年呪われろと言った理由、主人公の目を嫌う理由
主人公に宿る名前の不明な男の正体
謎残しすぎだろ(^^;
なーんか消化不良なんだよなぁ。
文体的にも、神様やピアノソナタのような一人称の軽快な文体のほうが好み。
まぁ、ボチボチかな。