さよならピアノソナタ 第2巻
- 作者: 杉井光,植田亮
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2008/03/10
- メディア: 文庫
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ピアノソナタ?何いってんの?
これはどうしようもなくロック小説だよ(笑)
帯での煽り文句が海での合宿になってるし、扉絵辺りでもやたら水着水着言ってるからドタバタラブコメなのかと勘違いするけど、これはデザイン担当の失策。
中身は完全に音楽小説。しかもバリバリのロック。
そして友情青春物語。
ラブコメ要素はその次くらいだろう。
1巻のレビューで
「響子と千晶はあんまり出番がなく、シリーズ化されてもやっぱり千晶には見所は無い気がする。」
と書いたんだけど、案の定千晶は今回も出番の割に薄く、響子先輩はキャラが立ちました。
というか、化けまくり。ヒロインを食う勢い(笑)
「ああ、もう、ごめん少年、今聴いた歌と同じ声で喋らないでくれないかな、しばらく。でないと私は君に抱きついてしまいそうだ」
と響子先輩の曲のスランプを解決してみせた主人公に対する場面がかっこよすぎだ。
そして感動のライブシーン。
あと地味に親父2人はいい味だしてます。
2巻になって名作に昇格。
これは神様のメモ帳に続いて名シリーズになりそう。
次回作は、5月20日創刊の一迅社文庫からまた新作ですが。