ROOM NO.1301 #9

ROOM NO.1301〈#9〉シーナはヒロイック! (富士見ミステリー文庫)

時に可笑しく、時に切ない健一の恋愛を探求する物語第九弾。


本編は実に1年ぶりの刊行。
発売延期でスローな刊行ペースだが、中身もスローな展開だ。9巻で第14話て1冊で2話も進んでいなんですね。


「俺たちは全部、手に入れるぜ」
8巻で出てきたシーナのこの言葉が、健一を強く前へと押し出してゆく。そしてそれはシーナも同じで…。


相変わらずスローで心地よい雰囲気、それでいて何かと考えさせられる心に響く文章にまったりしつつ、ラストはシーナにとって激動の展開を迎える。


この引きで終わるんなら頼むから10巻は早く出してくれ！（＞＜）


とはいえこのシリーズ、本当に素晴らしいです。
人の気持ちを理解しようとする気持ち、13階の住人を中心とした暖かい繋がり、今回は8巻のライブを基盤にした盛り上がりと、読んでいて癒される最高の恋愛探求小説です。


ところで、扉絵の冴子は明らかにB地区が描かれているんですがこれはいいんですか？(笑)