NAMCO×CAPCOMクリア

ナムコ クロス カプコン PlayStation 2 the Best

〝その時先に引き金を引くのは…俺だ〟
去年の５月に発売されて今年ベストも出たナムコクロスカプコン、通称「ナムカプ」
ベストじゃない発売日に始めたのにやっとクリアしたよ…。


後半のとにかく１話の戦闘時間が長い！敵の増援が多すぎる！な展開に辟易して投げてたんだけど、開き直って敵を一撃で倒せる改造コードを投入してストーリーだけなぞることにしてなんとか消化(^^;
それでも50時間以上かかった。大作過ぎだぜ…。


雰囲気はスパロボとよく似た作品ごちゃまぜのキャラのかけあいに、オリジナルキャラをまとめ役の主軸に置いて展開してゆく。
面白いのは、実際にキャラが登場する作品以外のネタも随所に混じっている点。
装備アイテムに「ワギャコプター」とかあるし、会話の中にもミスタードリラーのネタを出したりまさにナムコ・カプコンネタならなんでもありの様相。


それぞれの作品世界の舞台を戦場に戦っていくわけだけど、その作品のストーリー自体にはそんなに深くは触れない。あくまで「うわ、俺の世界に変な奴らが！なんとかしなくちゃ」といった感じで仲間になり、平和のために戦う、といった内容で、自分がやってない作品のネタバレをされたりすることはほとんどない。
そもそも戦闘シーンがほとんどで、その合間もシリアスな現状の課題へのトークばかりで、ほのぼのとした笑えるかけあいはあんまり無いんだけど。そこが残念。


その分エンディングでは、「鉄拳」の風間仁と三島平八がいがみ合ってるところに、「格闘家の先輩として何か言ってあげてよ」と誰だったかが「ストリートファイター」のリュウに言うと、リュウは二人の間に入っておもむろに「実はずっと思っていたんだ…。あなた達と拳を交えたいと！」と言い出し、ケンは「アイツの悪い癖が出たよ…」とぼやき、格闘家気質の登場キャラが次々と参戦表明し盛り上がるのだけれど。
途中もちょこちょこ出てくるんだけど、こういうホッと息つけるかけあいがもっと欲しかったな。ひたすら戦闘してたイメージしか残らないし…。
薄いストーリーで盛り上がったの最後だけかもしれん。
しかもラスボスのHP47000ていきなり直前のボスの3倍あるし(笑)


他の見所
ムービーはOPだけだけど、これがかなり秀逸。
Production I.G製作なのにGAINAXの今石洋之監督という組み合わせで作られたOPムービーは「すばらしき新世界」の名曲っぷりと合わせて必見のカッコ良さ。
BGMはいろいろいい曲あるけど、ED曲もかなりの名曲。
声が無かったゲームのキャラに声がついてるのも見所か。でもパートボイスだけど。フルボイスだったらもっとイベントシーンの迫力あったのになぁと思う。
スパロボみたいに弱いキャラを切り捨てていくのではなく、後半でも頻繁に分かれて行動することでなるべく全キャラ使う演出にしてたのは○。ただそのためかキャラごとの強さの差があまり感じられないバランスだったのは×。
あと防御行動のコマンド入力は邪魔なだけ。


総評すると、いろいろと不満点はあるけど、メーカーの垣根を越えてこれだけやったってのは素直に評価できる。ボリュームだけは半端なくあるし。
あのストーリーで2作目は無いだろうけど、こういう挑戦はもっとやってほしい。