ミステリーを放棄した三部作

ネコソギラジカル (上) 十三階段 (講談社ノベルス)

ネコソギラジカル (上) 十三階段 (講談社ノベルス)

全ての終わりは――まだ始まったばかりだ。
新青春エンタの最前線!戯言シリーズ!の最終3部作の上巻。十三階段であります。
初っ端、登場人物の名前一覧の欄がものっすごいビッシリ人名が書いてあるのにビックリ(笑)
名前を見てみると、1巻からこの巻まで、生きてる死んでる人満遍なく記述されている模様。
ところでこの巻、終わってみると、もしかして誰も死んでないんでないか?
事件は起きるというか、主人公はラスボス的存在の狐さんに狙われているので戦う決意をし、情報集めをして、最後は心強い仲間を得て戦いになるまで。
…もはらミステリーのあらすじではない(笑)
≪赤い制裁(オーバーキルドレッド)≫≪死色の深紅≫とも呼ばれる人類≪最強≫哀川潤が表紙ですが、中身もアクション映画の戦闘シーン直前て感じとなっております(笑)


中身としては、これまたいつも通り非常に面白い。面白すぎる。
いままで少しだけ出てきただけの同じアパートの住人にして家出兄妹の妹、「闇口崩子(ヤミグチ・ホウコ」ちゃん(13歳)がやけにいいキャラ、萌えキャラ…主人公ナイフで刺すけど(^^;あと1巻で出てきたっきりの三つ子メイド3姉妹のひかりさんも再登場。これまた凄くいいキャラ。
崩子ちゃんは主人公に好意的なのできっと作者のことだからいきなり殺しちゃうんだろうと勘繰ってたが最後の戦闘開始時点で一緒に戦うけどまだ生きているので一安心(^^;
哀川さんはもう最強です。面白さも。ギャグの傾向としてはジョジョネタ乱発。敵が今回は13人と多いんだけど、それをそれぞれすぐスタンドに例えようとするのは(笑)